top of page
 2011年5月の大型連休に家族で大阪神戸の旅に出た。その時に立ち寄った阪神・淡路大震災記念「人と防災­未来センター」、その体験と記憶から出来た曲。
 被災者の想いを考えると「こんなもんじゃない」そういう気持ちにもなる。私の場合は元気印の付いた応援歌にはならない。ただ被災者の気持ちになって、その想像の枠内で立ち直ってほしいという思いだけ願いだけが歌になった。

 その昔、「サバイバル」というマンガを読んだ。ゴルゴ13で有名な「さいとうたかを」の作品。また、「日本沈没」という小説を読んだ。SF作家で有名な「小松左京」の作品。私の世代は戦争を生きぬいた親を持ち、九州なら雲仙普賢岳の悲劇も知っている。そうしたクライシス、多かれ少なかれそうした場面もあるのではないか
とどこかで思っていると思う。小松左京は言った。「想像力が未来を拓(ひら)く」、彼が鳴らし残した警鐘は防災学者の胸を痛めたろう。映画「デイ・アフター・トゥモロー」2004年上映、その中にも学ぶことは多い。

 私は時々、家族の安全を考える。「待つな!想像力と自分の意思で安全に逃げろ!」、私はそう言い続けている。もしもの際、思い出してくれればいいという思い。
 私は被災者を想像して歌を書いた。私が災害や事故、もしもになった時の、私が家族に残したい言葉にもなった気もする。想像は妄想ではない、根拠のある想像力こそ防災と考える。


 2022年、時が経ってこの歌詞を読み返すと、いずれはどんな形かでこの世を去る身、残された者に「オレは陽だまりで微笑んでるから、、」そう言いたかったかもと思える。
 
2023/01/27
『春を迎えて』
作詞作曲編曲唄:Rossy
コーラス:Silly
 
浄水沿いは 花に溢れて
風が坂を 下りてくる
雲の行方を 窓に映して
今年もまた 春を迎えて
 
今も 悲しみ過ぎ去ることなどないけど
共に 歩いた日々が遠くから手を振る
 
陽だまりの中 微笑んでいた
 
賑やかな声 希望に満ちた
学生達 過ぎてゆく
鉢植えの花 育ててみようと
ふと思った 春を迎えて
 
強く 生きてゆくことの辛さを覚えた
あの日 涙が枯れるまで泣いて別れた
 
遠くなるたび 愛しくなるの
 
雲の 行方に似た私たちの未来が
やがて 来る夏の日のようにまた輝く
 
そう信じてる 春を迎えて
 
 
2011/
 
bottom of page