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 私は試作品が出来ると必ず may に送って意見を乞う。彼女の的確な指摘は歌詞をだんぜん良くする。
 
 この歌詞のこと2番の歌詞だった。~歌詞ですが・・・ 「君はもう 忘れてるかい」 より 「君はまだ 覚えてるかい」 の方がいいような気がしますがいかがでしょうね? ~こんな返事が返ってきた。内容を見るな否や私ははたと膝を打った。恋人同士だった頃の記憶について 「もう・・」は「もう忘れているんだろう?」といった感触があり、あきらめや責めが感じられる。それに対して 「まだ・・」は「覚えていてくれてるかい?」といった感触があり、期待や願望が感じられる。これは大きな違いだ。
 
 難しい話をするつもりはないけど同じ1番の歌詞 「海が見えると」いうのは原作で「海が見えたと」だった。こんな細かなところにも意見は付く。「海が見えた」と発見的歓喜と完了で「叫ぶ」に繋がるのではないかと私は考えていた。しかし 「海が見える」だと「海が見えている」と見えている状況の継続、「見える、見える、本当に見えてるねぇ~」的な歓喜の継続、これが想像できると思った。「見えた」と完了させて時点を止めてしまうのは惜しく 「叫ぶ」と少し強めの表現に続けているので、その若々しさ(大騒ぎ振り、はしゃぎ振り)も 副産物的に生んでいる気がしてきた。
 
 たった一字の違いにも気付く彼女の感性に支えられた私の詞、私の大切なパートナーというのは歌ってくれているだけではない。自作の面白さというのはこういうところにある。あまりにも美味しい話じゃないか。
 
 若い頃は宗像海岸によく行った。「ランドフォール」という喫茶店があり、カウンターの窓越しに広がる海を観た。女性たちは若い頃を過ぎると肌のケアのせいか日光を嫌い始める。たった一度の過ちも後悔に繋がるらしい。嫌がる妻を誘うのも大変だが、キミと一緒じゃないとダメなんだ、、で解決はしないか。それとも美味しい食事と気の利いた雑貨屋かいいか、、。笑
 
 
『メロディー』
作詞:Rossy +May
作曲編曲唄:Rossy
 
懐かしい 風を感じて 想い出の道 ハンドルを切る
あの角を 曲がったとこで 海が見えると 君が叫んだ
 
青く広がる 海原の 煌きに 声をなくして 涙ぐんでた
 
メロディー あの時
聴いた歌が聴こえてくるんだ
メロディー 下ろした
窓に腕をかけて走ろう
 
 
君はまだ 覚えてるかい 波打ち際で 追いかけあった
捕まえて キスをした時 波がはじけて 裾をぬらした
 
青く広がる 海原に 吹く風が 二人を包み ひとつにしたね
 
メロディー あの時
聴いた歌を口ずさんでると
メロディー 心は熱く
君を抱きしめている
 
 
初めから 分かってるけど 嫌がる君を 乗せて来たいね
若い子が するようなこと もう出来ないと 言うのはよそう
 
青く広がる 海原は 変わらずに きっと二人を 迎えてくれる
 
メロディー 今でも
君に恋を出来る嬉しさを
メロディー あの日の
歌に乗せて伝えたいんだ
 
2012
 全てが打ち込みによるものだが、MIDIギターは単独でWAV出力させ、そのデータに VST Amp [Bluesman's Rig]をかませた。同じものを2本、EQとReverbを違わせて左右鳴らしている、若干だがWボイス風に発音をずらしている。

同様にE.Pianoも同じデータで音色を2つ同時発音、[Natural Tines]と[Synth Piano Pad]

毎度お世話になっている『足成』さんで写真素材を探し、フリーのVideoPadで動画処理をしてようやくアップ出来た。

Cubase7 の扱い方を忘れているのでウォーミングアップのつもりだった。が、またしてもミックスで、すっかりポンコツ頭を呪う。先の『ある朝』は音源はそのままだったので問題がなかったが、昨年はどうやって処理していたのか手順すら忘れ自分なりのルールが何だったのかも思い出せない。情けないと思いながらなんとか形だけは整えた。

歌い方が力がなくあっさり過ぎ、終了コードがなんかさっぱりしない、最後の波のような音はしっかりノイズ、多分だが最後に全体にかけたリミッターのせい。

色々と問題はあるものの抱えた楽曲を表に出すにはある程度の妥協というか割り切りは必要、ってことで、なんとか6月内に Cubase 製作再開は間に合った。

そうそう、歌詞は +may です。「rossyとmayの美味しい関係」その1、が、この作品なんですよぉ。

尚、最後のカップルの姿はけして私たちの若い頃の写真ではない。あ、分かってらっしゃるぅ~(笑

2013/06/27BLOG記事をほぼ転記
​2023/01/28
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