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 Mayから何でも作るね!と云われるのであるが、Mayこそ何でもこなして歌ってくれる。私の歌詞に込めた意を理解しながらも自分なりの解釈で表現してくれる。この歌、既に自分の娘さえも母になっているというのに16才、、ということで、懐かしい思い出の雰囲気で取り組んでくれた。
 私世代では、半端に年下の娘に手を付けること自体、男の風上にも置けない奴という男気というか正義感があったと思う。当時の青春ドラマの影響かもしれない。で、そういうことを書きたかったわけではなく、この娘の16才というある夏の出来事のシーンを描いたところで「こんなのって旧い?」「今どきこんなのってあり?」などと思ってしまったわけです。
 逢いたいというあなたは、出逢った男性そのものではなく、将来の誰かであり、今はそれを夢見ていて、夢でも逢えたらいいわけです。というサビで流れる曲です。
 
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『夏の終わりに』(16才の夏)
作詞作曲編曲:Rossy
唄:May

夏の終わりのベランダには
潮の香りが残っていた
遠くて聞こえるざわめき
波の音が
静かに光っていた

ハイビスカスのサンダルには
背伸びしている私がいた
足をとられた私の
手を握った
眩しい笑顔に出逢った

夕映えまで
一緒に観てくれたけれど
風が向きを変える頃には
手を振り別れた

あなたに逢いたいな
いつかきっと逢いたい
夢でも逢えたらいい
16の夏の終わりに
 
明日になればまた始まる
混んだ電車と重いカバン
夏の思い出と言える
ほどでもない
小さな秘密なの

日焼けをして
まだ火照った肌のように
冷めきれぬまま胸の奥に
ときめきだけが残った

あなたに逢いたいな
いっかきっと逢いたい
夢でも逢えてもいい
16の夏の終わりに

潮の香りのベランダには
甘い香りが混じっていた


date:2014/06
 
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