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 強い雨に打たれて自転車を押しながら家路を急いだ日のことを思い出しながら書いた詞です。まるで失恋をしたかのように情けなく寒くて、洋服が身体にベタリと貼り付いて足取り重かった。明日も使わなくちゃいけない自転車となれば、やはり押しながらでも持ち帰らないとですね。
 
 子供の頃、楽しみにしていた遠足や運動会の前の日、あやしげな空を見ながら「てるてる坊主」作って軒下に下げましたよね。佐世保市に住んでいた頃で、坂を登り詰めたところに家があったので、木枠の窓いっぱいに広がる空を一緒に見上げたものです。そういえば白いハンカチに綿を入れすぎて「おばけのQ太郎」なりそこないみたいだと笑われた記憶があったなぁ~。大人になってからも心にてるてる坊主を掛けちゃいますね。
 
 ステージで初めてこれを歌った時、お客さんの中に坊主の方がおられ、帽子をとりながら「ボクの事を歌ってるんでしょうか?」なんて笑いながら言ってくれた方もまた、その後に旧いオリジナル曲ですとギター弾き語りで聴かせてもらいました。
 
 
 
 
『泣きっ面のてるてる坊主』
作詞作曲編曲唄:Rossy
 
止まない雨に打たれて
ずぶ濡れ歩き続けた
すれ違う車の
憐れんでる
視線を感じた
情けないのさ
 
最後にキミがいった
今までありがとうと
どんな意味なのか
分からないけど
これで終わりだと
思えたんだよ
 
心変わりは
予報もなくきたから
傘を持たずに出たんだ
濡れるしかないね
 
 
このまま道を失くして
のたれてしまいそうさ
温かな雨が
ほほ流れても
涙なんかじゃない
思い続けた
 
しっかりしろと
自分に声をかけた
明日は晴れる空を
見上げればいいさと
 
逢う日の前の
夜に届くスタンプ
心に掛けてみたよ
てるてる坊主さ
 
泣きっ面に変わってた
てるてる坊主さ
 
2015/09
 
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