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 2010年『NHKスペシャル 無縁社会~“無縁死”3万2千人の衝撃~』という番組の再放送を多分2019年にみた。当時はこういった内容のものをテーマにした歌は作るまい。が私の姿勢ではあったが、、、。

 還暦を過ぎてこういった言いようのない問題に向き合うことを意識させられたのが2021年5月、「森の美術館」における夫婦ユニット「森和田(moriwada)」との出会いと一緒に過ごした2日間、またその後にも学習障害等で手帳は持たないが支援を要する方へのボランティア活動をしている方々など、2021年は流れが変わった。私が一番好きとする心意気のある方々で、明日をサポートして行く高貴な精神の方々が触媒となって私の中の扉がいくつも解放された感じなのである。

そんな「陽」な方々に会いながら、私は「陰」の扉も同時に開く。

 この歌詞は、既にお互いしか頼るもの無き老いの近い男女のうち、女性の方が不治の病であることを知り、そんな病のために多額の費用を生活費さえ切り詰めて暮らす相手に求められず、自分を示す全ての品を置いたまま家を出て、ビルの屋上から身投げをする話がもとになっています。捜索願を出していた男性に身元不明だった女性の知らせが届いたのは、遺体に残る歯科診療痕だった。・・・タイトルからもしやという予感は的中はしたが、やるせない悲話に妻の膝を借りなければならなかった。

 私は自分のエンディングについて考えていることがある。「無縁死」と名付けられたこういう終わり方、私は延命は望まないし泣きすがる家族に囲まれて死ぬ気はない。妻には「お願いだから最後は一人で静かに自分の生涯を思い起こしながら果てたい」と言っている。「大丈夫、私の遺伝子は子3人に継がれて生き続ける」。さぁ、その場面が本当に来るかは約束しない。Rossyはそういう奴なのです。

​ 曲は完全なフォークです。伝わりやすさを重視した従来型のコードワークやメロの展開、オリジナリティは乏しいのですが、ワンコーラスにAABCCとBラインを入れるところが私らしさになっているかと思う。

date:2021/07/01
『雪』
作詞作曲:Rossy
 
何故に一人だけで 別れを決めたの
何もかも残して どうしているの
 
嫌な予感もしたけど 拭い去った後、、
 
降りしきる雪で前が見えなくても
ボクは探しに行くよ
凍えたその手を暖めさせてくれ
わけは聞かないから
 
キミを失ったら ボクは一人だよ
身を寄せる者など 誰も居ないさ
 
ほんの昨日までは 笑い合えてたのに、、
 
降りしきる雪は積もり始めている
ボクを引き留めるよに
走馬灯のようにライトが流れゆく
共に呼び合いたい
 
愛する者を置いてゆく理由など
無いと叫んでみた
キミの運命はボクの運命だから
きっと受け止めるよ
どこに居るのですか

21/07/01

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