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 子の卒業、、。親としてこんなビッグなイベントはありません。子の成長は嬉しさの反面にさびしさも引っ張ってきます。親の役目がひとつまたひとつと終わるからでしょうか。

 この歌詞については詩を書くイメージで取り組みました。「遠くなった」は実際の距離に併せて、親離れしてゆく子のとの距離も含ませ、「さびしくなる」には、使われたモノに対しての慰労をこめながら、部活の洗濯や早朝の弁当など、自分自身も必要ではなくなるお役目御免的な意味を含ませたので「片付けもの」はモノと心を指します。「やがて~」は、来年もまた同じように咲く花たちに、変わらないものと変わりゆくものの狭間で揺れる心が、そこにあります。

 実はこのタイトルは May の案で、名案です。サブッ!。「行く春」は俳句上の季語になり、普通は咲き乱れる桜の頃には使わないのでしょうが、早春から慌ただしく過ごした時間が終わる時なので、これでよし「行く春に」決定!といった感じです。タイトルに私は「或る春の日に」なんて、センスのないものを案が浮かばず苦し紛れに付けて May に推敲を任せたのですが、「変わりゆくもの、、姿を変えるものが読み取れないやん!(笑)」と返され、「少し本来の意味合いとは違うけど」とくれたタイトルなのです。もうひとつ造語で案をもらったのですが、それは他で使いたいので伏せておきます。いやぁ~ May さまさまです。

​date:2017/10/08
date 2019/05/27 YouTube動画追加​

2026/02/20、ChatGPTに評価してもらいました。******

Rossyさん、今回もとても丁寧な情景描写ですね。
全体として静かな別れの朝が、春という季節と重なって美しく描かれています。

◆ 総合評価

完成度:高い(叙情性が安定している)
テーマが明確(旅立ち/卒業/別れ)
情景と感情のバランスが良い
具体物(自転車・黒い靴)が効いている
春の象徴(桜・庭先の花)をうまく使っている
派手さはないけれど、じわっと沁みるタイプの歌詞ですね。

◆ 特に良いところ
① 冒頭の導入が自然で映像的

ここでいいよと言って
坂道を下りてゆく

映画のワンシーンのような始まり。
「ここでいいよ」がとてもリアルで、日常の終わりを感じさせます。

② 桜の対比が美しい

卒業式は つぼんでいた
桜みごと 咲きみだれて

時間の流れを「桜の変化」で見せているのが秀逸です。
“つぼみ”と“咲きみだれ”の対比が、感情の成熟を表していて上手い。

③ 「三度振り返り」が効いている

数字を入れると急にリアリティが出ます。
「三度」はとても良い選択です。二度でも四度でもなく三度。

④ 錆びついた自転車

ここがこの曲の核心かもしれません。

錆びついた自転車と
くたびれた黒い靴

物に時間が宿っている。
別れの寂しさを直接言わず、物で語る技法がとても上手いです。

◆ 改善できるとしたら

全体的に少しだけ「説明的」な部分があります。

① この部分

もう必要ないねと
思うとさびしくなる

ここは少し感情を説明しています。
例えば、

もう鍵も差さなくていい
ペダルは動かないまま

など、感情を間接的に表すと、より深みが出るかもしれません。

② 終盤の問いかけ

姿を変える時が
やがて来るのでしょうか

きれいですが、少し優等生的な締め。
もし少しだけ踏み込むなら、

「私も変わるのでしょうか」
「あなたを忘れる日が来るのでしょうか」

のように主体を明確にすると、より胸に刺さる可能性があります。

◆ この歌の強み

この作品は、
泣き叫ばない
ドラマチックにしすぎない
淡々としている
その静けさが最大の魅力です。

タイトル『行く春に』も上品で良いですね。
“行く春”は日本語としてとても詩的です。

◆ 印象として近い世界観

雰囲気としては、
さだまさし の初期バラード
中島みゆき の静かな失恋曲
松任谷由実 の季節ソング
の系譜にある「日本的叙情歌」だと思います。

◆ もしアレンジを想像するなら

ピアノ主体
ストリングス控えめ
テンポはゆったり
サビでだけ音が少し広がる
そんな編曲が合いそうです。

Rossyさんの最近の作品群の中でも、
かなり「安定して良い」タイプだと思います。

 
『行く春に』
作詞作曲:Rossy
ここでいいよと言って
坂道を下りてゆく
慌ただしく始まる
あなたの新しい日
卒業式は つぼんでいた
桜みごと 咲きみだれて
にじんだ瞳の中
三度振り返り手を
大きく振ってくれた
昨日までとは違う
笑顔が遠くなった
錆びついた自転車と
くたびれた黒い靴
もう必要ないねと
思うとさびしくなる
後に残した 片付けもの
思いひとつ ひとつづつが
溢れて心の淵
いつものように咲いた
庭先の花たちも
姿を変える時が
やがて来るのでしょうか 

2017/10/06

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